江戸川乱歩再発見

江戸川乱歩の本を読み返して、いろいろ考える。

江戸川乱歩の美女シリーズ「黄金仮面Ⅱ 桜の国の美女」を観る

黄金仮面、3年振りの再登場。冒頭から明智小五郎自身によるモノローグが入る辺り、気合の入りようを感じます。黄金仮面の初登場作「妖精の美女」での野平ゆきの乳首ポロリというサービスも交えながらストーリーを丁寧に説明しつつ、黄金仮面が再び東京に現れて、白銀弥之助所蔵のルノアールの「裸婦」が狙われるところからストーリーは始まります。今回はパリ警視庁から大月ウルフ扮するジェラール・アベ警部が来日。ジェリー伊藤演じるジョルジュ・ポワンの再登場を期待したかったですが、残念。きっと波越警部がジョルジュ・ポワンをドカンと言い間違えて、しまいには舌を噛んでしまいそうだからという配慮でしょう。

いつものように手伝いを頼みに明智探偵事務所へやってくる波越警部。出迎える文代と小林芳雄がなぜか茶色のジャケットに白のタートルネックでペアルック、明智も白のジャケットに黒のタートルネックと服装は同じです。明智探偵事務所はタートルネックにジャケットが制服なのでしょうか。明智にも黄金仮面から手紙が届いており、明智も出馬する気満々です。こんなに事件が起きて乗り気の明智も珍しいのではないでしょうか。これが静養中となると、全力で犯罪に関わることを拒否するのですから、探偵稼業が好きなのか嫌いなのかよくわかりません。明智と波越はジェラールを空港で出迎えて、ルノアールの「裸婦」を展示しているニュー白銀ビルに向かいます。折しも記念祝賀パーティーを開くそうで、黄金仮面を盗みにいらして下さいと招待しているようなものですが、やたら呑気な波越に対して、明智とジェラールは黄金仮面が必ず今日やってくると確信している模様。テレビに白銀弥之助の娘・花子が映るのを見て「サクラ…」とつぶやくジェラール。伏線の匂いがプンプンします。におうな、におうな~by波越。

ニュー白銀ビルで祝賀パーティーが始まる頃、絵画の展示はそろそろお開きということもあって警官隊が最後の見回りにやってきますが、波越警部、「パーテー会場」と小文字が発音できていません。さすがは昭和ひとケタ生まれの荒井注が演じているだけのことはあります。一方、呑気に白銀の娘・花子に絵画の解説をしてもらおうという秘書の浅沼由貴が展示室にやってきますが、パーティーが始まろうというのに主催者である白銀の秘書がなぜこんなところで油を売っているのでしょうか。この時点でだいぶ怪しいのですが、そこへ黄金仮面が乱入して花子と浅沼を人質に取り、さらにジェラールをピストルで撃ちます。明智に「君の手口はいつの間にか銀行ギャング並みに成り下がったな」と皮肉られますが、なるほど、まるで襲撃の方法に品がありません。そもそも、美術品泥棒の黄金仮面が、絵の飾ってある部屋で発砲するというのはアリなのでしょうか。流れ弾が絵画に命中してしまうかも知れないのに、どうにも美術品を愛するロベールらしからぬ蛮行です。

黄金仮面はニュー白銀ビルの屋上へ逃走し、隣のビルとの間にロープを渡して軽業師よろしく綱渡りを始めます。ロープを渡す作業をしている間、追っている小林も警官隊も物陰から指をくわえて見ているだけですが、ここで取り押さえてしまっては話にならないので、そんなツッコミは野暮というもの。実はこの綱渡りは10万円で雇われたスタントマンのアルバイトで、本物の黄金仮面=ロベールは、撃たれて病院へ搬送されるジェラールとともに救急車に乗り込み、救急隊員を脅して逃走します。ジェラールの手当てが遅れることも厭わず、明智の言う通り手口が荒っぽくなっています。スタントマンを取り押さえた明智は救急車の存在に気づき、慌てて追いかけますが間一髪、女が運転する車に乗り換えて黄金仮面は逃走してしまいました。

絵を盗まれて波越相手にぷりぷりする白銀弥之助のところに、オーシャン保険の調査員・高田レイコがやってきます。その後、高田は明智の事務所にも押しかけ「黄金仮面の共犯者はもうわかっている」と豪語し、あろうことか明智に挑戦します。共犯者が誰なのかを言わない辺り、それを言う前に口を封じてくれと言わんばかりなのですが、高田の不遜な態度におかんむりの文代と小林。それでいて「いつかは先生を出し抜きたい」「僕だって先生を出し抜く夢ばかり見る」と分不相応にも明智へのライバル心を剥き出しにする文代と小林ですが、当の明智から「そして目が覚めたら叱られてばかりだろう」と突っ込まれ「その通り」とテヘペロ。なかなかいいトリオです。やはり、天知茂・五十嵐めぐみ・柏原貴・荒井注のカルテットで美女シリーズは最後まで制作されるべきでした。五十嵐・柏原を降板させ、高見知佳と小野田真之に交代させてしまったことは美女シリーズ最大の躓きです。

一方、入院中のジェラールを甲斐甲斐しく看病する白銀花子。演じるのは古手川祐子、最近あまりお見かけしませんが、「古畑任三郎」で恋人役の羽場裕一を撲殺する精神科医・笹山アリ役が印象的です。ジェラールはすっかり花子に惚れてしまったようですが、花子に恋人がいると聞いて見るからに残念そうな顔をします。見舞いに訪れた明智は花子に事件当日の行動を確認し、そのやり取りを病床で聞いていたジェラールは明智が、黄金仮面の共犯者は浅沼由貴であると考えているのだろうと指摘。その浅沼由貴は屋上で、調査員の高田レイコから「あなたが黄金仮面の部下だろう」と詰め寄られ、なぜか「私は明智小五郎と張り合っている」という謎のドヤりまで聞かされて、動揺しています。高田はさらに波越警部のところへこのやり取りを電話で報告してきたそうで、波越からそれを聞かされて「危ない」と眉間に皺を寄せる明智。その頃、乳首をご開帳してシャワーを浴びている高田のところへ黄金仮面が現れ、案の定ナイフでメッタ刺しにされてしまいます。お気の毒としか言い様がありませんが、明智も警察も明らかに浅沼由貴を共犯者と疑っているというこの状況で、高田の口を封じることに一体どれほどの意味があるというのでしょうか。「黄金仮面は盗みはするが殺しはしない」という設定くらい、黄金仮面一味ならば臨時雇いの身であっても知っておいてほしいものです。

さて、30分ほど経っていよいよ花子の恋人でピアニストの佐伯清二役、詫摩繁春こと宅麻伸が登場しますが、父の弥之助は銀行頭取の息子とお見合いをさせようとしてしまいます。大島不二子の二の舞になりかねないので、あまり縁談を無理強いしない方がよいと思いますよ、弥之助さん!さらに、弥之助のところに再び黄金仮面から手紙が届き、今度は伊東の別荘にあるゴッホの絵「はね橋」を盗むと予告してきます。この時点でどう見ても絵も娘も黄金仮面に搔っ攫われる、哀れな大島喜三郎と同じ轍を踏みかねないとしか見えません。危うし、白銀弥之助。「愛は何よりも強く、何よりも勝るものです」と言い、お見合いなんてとんでもないと猛反対して、黄金仮面からの予告状を理由にお見合いの日程を延期できないかと無茶なことを言い出すジェラール、さしもの明智も「随分と花子さんの肩を持ちますね」と苦笑いせざるを得ません。

そして、事件の舞台は伊東の白銀美術館に移ります。「ゴッホにあるはね橋ってのはこれですか。大した絵じゃないんだよねぇ。何で黄金仮面がこんなもの欲しがるのかなぁ」と相変わらず捜査能力、デリカシー以外にもいろいろ足りないことを自ら開陳していくスタイルの波越警部。ジェラールも肩をすくめ、白銀弥之助と顔を見合わせて苦笑いするしかありません。「はね橋」は明智が手配した複製画とすり替え、本物は小林が銀行の貸金庫へ運びますが、黄金仮面がこの程度のすり替えを見破れないとは到底思えません。一方、黄金仮面からの電話で佐伯清二とは別れ、弥之助が勧める縁談を受け入れるよう脅される花子。「何の関係があるの」と泣き崩れますが、こればかりは花子の言う通りです。不二子を喪って気が変になってしまったのか、恋仲を無理矢理裂こうとする黄金仮面、不二子ロスによるメンヘラとしか考えられません。他人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえ、とはよく言ったものですが、黄金仮面も馬に蹴られた方がよさそうです。

黄金仮面は防犯装置をあっさり突破して「はね橋」を持ち出してしまいます。防犯装置が脆弱すぎます。文代と小林はバイクに跨り、黄金仮面の逃走を今か今かと待ち受けますが、そこへやってくる佐伯清二。花子への面会を求める佐伯に、ジェラールが「花子さんに会わせてあげます」とお見合いぶち壊し宣言をし、「親切ですねぇ、フランス人は」と明智はニヤリ。そこへ警官が倒れているという報告が入り、明智、波越、ジェラールが「はね橋」のもとへ駆け付けると、絵はさっき黄金仮面が持っていってしまったので、もちろん影も形もありません。やってきた白銀弥之助に波越は平謝りしますが、盗まれたのは複製画だからと鷹揚な白銀。しかし、明智はなぜか「はぁ」とやや浮かない顔です。おい、まさか「敵を欺くにはまず味方からだよ、小林君。フッ」とか何とか言って、実はすり替えていなかったんじゃないだろうな!?

黄金仮面は花子と逢引き中の佐伯を殴り、花子を拉致して浅沼由貴が運転する車で逃走。文代と小林はバイクで追いかけますが、追跡に感づかれると小林の新兵器、30分ごとに石灰が落ちる装置を黄金仮面が乗る車に仕掛けます。「少年探偵団」のエッセンスまで取り入れるとは、美女シリーズ制作陣もなかなか考えたものです。装置がちょっとデカ過ぎて、あっさり気づかれてしまいそうですが、「はね橋」と花子を手に入れることに夢中でそれどころではない黄金仮面は全く気づかなかったようです。そして案の定、仲間割れしそうな黄金仮面と浅沼由貴。「この世で愛しているのはお前だけだ」と仮面を脱いで素顔をさらしたロベールは浅沼に言いますが、不二子はどうしたのでしょうか。死んだからといってあっさり乗り換えるとは、ロベールの不二子への想いなど所詮はこの程度のものだったのかと思わずにはいられません。不二子も「キャーッ、ロベールさんのエッチ!」としずかちゃんのようにロベールに水でもぶっかけた方がよさそうです、何しろ入浴シーンで有名な由美かおるですから。

隠れ家で、ギターを弾いて過ごすロベール。小林の新兵器で隠れ家を突き止められていることなど知らずに呑気なものです。ロベールは「早くフランスへ帰って静かに暮らしたい」と弱気なことを言いますが、ならばどうして3年振りに来日したのでしょう。浅沼由貴を前に弱々しい心境を吐露するロベールですが、まんまと黄金仮面に変装した明智に隠れ家へ踏み込まれてしまいます。浅沼由貴といちゃついている間に警官隊にまで突入され、明智から偽者なんじゃないかという疑いまでかけられてしまう黄金仮面。何を言っているんですか、明智先生、さっきまで素顔をさらしていたのは明らかにロベールですよ。偽者だなんてそんなはずは。ところが黄金仮面は頑としてマスクを取らず、盛大に窓を突き破って逃走します。まるで「黒水仙の美女」の黒い影が、次女の悦子を浴室で殺害する時にすりガラスを盛大にぶち破って押し入った時のように。

逃走しながら派手に発砲する黄金仮面、お前そんな乱暴な奴だったか?確かに明智の推理も当たっているような気がしてきます。吊り橋の上で挟み撃ちにされてしまった黄金仮面は格闘の末、ロベールの素顔をさらされ、一度は明智を突き落としかけますが、ジェラールに撃たれて海に落ちてしまい、「まるで石榴」と波越警部に言われるほど悲惨な状態の死体となって発見されます。好敵手を喪い、ちょっと悲しそうな明智。それにしても、顔がひどく損傷し、眼球が飛び出してしまっている、第1作「氷柱の美女」の菅貫太郎演じる岡田仮面に勝るとも劣らないグロテスクな死体をよく登場させられたものです。今ではコンプライアンスに間違いなく抵触するでしょう。帰る途中の明智は浅沼由貴を拾い、車内でロベールの変貌を浅沼に語ります。ところが、明智は浅沼にピストルを突きつけられて車を海に突っ込まされる羽目に。黄金仮面を手伝うわ高田を殺すわ明智を道連れにするわ、「妖精の美女」の大島不二子に匹敵する、最後の最後までとんでもない女です。

ジェラール帰国の日、花子が佐伯を連れて見送りにやってきます。弥之助も諦めて、花子と佐伯の仲を許したそうです。しかし、ジェラール、ここで帰国してしまって本当によいのでしょうか。なぜなら、ドラマはあと30分ほど尺が残っているからです、などとメタ的なツッコミをしてはいけません。白銀弥之助までロベールのように人が変わってしまったのか、花子と佐伯の結婚を許しただけでなく「はね橋」を教会に寄贈すると言い出しました。一体どうしちゃったというのでしょう。一方、明智不在の事務所では相変わらず文代と小林が明智の写真を見ながらクヨクヨしています。そこへ訪ねてきた波越警部、何と黄金仮面から、教会に寄贈される「はね橋」を盗むという予告状が届いたと言うのです。ロベールは死んだはずなのに、と首を傾げる文代に「イタズラだろう」とやはり能天気な波越。死んだロベールが替え玉だったとか、少しは考えないのでしょうか。これでよく天下の警視庁勤務が務まるものです。そして、「はね橋」を運ぶためにやってくるガードマンと、頬に大きな傷跡のある運転手。後者はどう見ても明智の変装です、それ以外考えられない。

さて、実はガードマンが黄金仮面一味で、運転手はピストルを突きつけられて車ごと大型トレーラーの荷台に吸い込まれてしまいます。映画「007は二度死ぬ」で、宇宙空間でスペクター一味の宇宙船に拉致されるロケットをオマージュしているのでしょうか。ほとんど何の見せ場もない波越警部ですが、ここへきて捜査の神が急に降臨したのか、トレーラーが怪しいと気づきます。文代と小林も一度はあっさりトレーラーを見過ごしてしまいましたが、慌てて追跡。一方の黄金仮面一味は佐伯、花子、運転手を拉致しますが、ここでもやけに乱暴です。山道をエッチラオッチラ歩いていく黄金仮面一味と人質の皆さん、いくらなんでもシュール過ぎないでしょうか。実はその中に首領はおらず、隠れ家で待機しているのですが、「妖精の美女」では石仏を盗品の倉庫にしていた黄金仮面、今度は洞窟を塒にしているようです。佐伯と運転手を縛り上げると、黄金仮面は花子を連れて日本を離れると言い出し、手下たちに餞別のつもりなのか札束を配り始めます。お前は前澤友作か!

そこへ踏み込んでくる波越警部以下警官隊。なおも逃げようとする黄金仮面ですが、運転手が唐突に「明智は死んじゃいない」と言い出してネタばらし。今回も盛大に糊が残っています。「黄金仮面同様、明智小五郎も不死身だよ!」と大見得を切る明智、それならもう死んだフリをする前に「これからしばらく死んだフリをするよ」と文代にだけは教えておいてあげてほしいものです。そして何と、黄金仮面のマスクの下はジェラール警部。さらに素顔を見せろと明智はジェラールに迫り、吊り橋から落ちて死んだロベールは精巧なダミーであると言って、国際秘密探偵機構パリ支部に依頼して取り寄せたというレントゲン写真を持ち出してきます。国際秘密探偵機構とか、「死刑台の美女」に登場する世界犯罪学会とか、伊吹吾郎は妙な組織がついて回る星の下に生まれついているようですね。

「ロベール。花子さんに邪な愛を抱くとは、破廉恥過ぎないか!?」とロベールに説教を始める明智ですが、美女シリーズ自体わりと破廉恥なドラマなので、これは天に唾しているような気がしないでもありません。ロベールによって明かされる不二子の死。交通事故で亡くなったという、あまりにも呆気なさすぎる顛末です。しかし、最愛の不二子が死んだからと言って不二子に代わる女性を見つけるために再び黄金仮面となって来日したというのは、東南アジアへ買春をしに行く日本の中年男と変わらないのではないでしょうか。明智が言うように、確かに破廉恥と言われても仕方ありません。花子には清二という相手がいる、花子が好きならば不幸にはできまいと迫る明智に「清二君以上に私は花子さんを幸せにしてみせる」と何の根拠もなく自信満々な宣言をし、逃走するロベール、やはり不二子の死を引き金にしておかしくなってしまったとしか思えません。ボートで逃走するロベールですが、傍らの花子は「清二さーん!」と助けを求めるばかりで、まるでロベールに振り向く気配がありません。もはや紳士盗賊でも何でもない、暴走する横恋慕モンスターになり下がってしまい、明智にも拡声器で「ロベール!この2人の声が君には聞こえないのか」と叱られる始末です。「妖精の美女」同様、最後はヘリコプターでおさらばしようとする黄金仮面ですが、最後まで花子には拒絶され続け、明智にも「愛は何よりも強く、何よりも勝ると言ったのは誰だ」とジェラールとしての過去の発言で揚げ足を取られてしまいます。明智先生、レスバは2ちゃんねるの方でお願いします。

「若い2人の愛を断ち切る、それが黄金仮面のやることか!」といつになくネチネチと黄金仮面を責め立てる明智。花子もさっぱり自分になびかないので、とうとうロベールは諦め、「はね橋」を持ってヘリコプターへ逃げていきます。絵は持っていくんかい。「花子さん、すまなかった。お幸せに」と最後に言葉をかけますが、散々酷い目に遭わされた花子にしてみればいまさら「お幸せに」などと言われても余計なお世話でしかありません。むしろお前のせいで遭わなくてもいい不幸せな目に遭っています。海上を離れ、飛んでいくヘリコプターとともにエンドロール。

「黄金仮面はきっとまた挑戦してくる。今度こそ、勝負だ」と明智は空を見上げて文代に宣言しますが、残念ながら黄金仮面との3度目の対決は実現しませんでした。よかったような、悪かったような。でも、もしも天知茂が存命だったら、第26作以降で「黄金仮面Ⅲ」が制作されていたのかも知れません。とはいえ、藤吉久美子と小野田真之が脇を固める晩年の明智で、黄金仮面との対決が見たいかと言われると、少し躊躇せざるを得ないのが偽らざる心境です。

本作のみどころ:匍匐前進ができれば簡単にすり抜けられる白銀美術館の防犯装置